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北海道大学大学院医学研究科予防医学講座公衆衛生学分野

教授 玉腰暁子

名古屋大学医学部卒、名古屋大学大学院医学系研究科満了

名古屋大学大学院医学研究科准教授、国立長寿医療センター治験管理室長、愛知医科大学医学部(特任)教授を経て2012年4月より現職

 当教室が目指すところは、胎児・新生児から高齢者まで、健康な人も病気を抱えている人も社会で生活するすべての人々がその人らしく身体的・精神的に健康に暮らせる社会を実現するためのエビデンスを提供し、実践活動、社会制度設計につなげることです。そのために、疫学研究、特に健康障害事象の発生に関連する要因を検討するための長期的な追跡研究、介入研究を行い、予防策立案へとつなげていきます。

検討すべき要因は、喫煙や飲酒、食習慣などに代表される生活習慣はもちろん、心理社会的要因、職業要因、生育環境など多彩であり、そこに個々人の遺伝的背景も関わってきます。さらに生活環境、医療資源へのアクセスといった人々が生活する地域の要因も健康に影響を与えます。着目すべき健康障害も全死亡、がんや循環器疾患などの疾病、活動性や意欲の低下、要介護状態などの健康レベルの低下、あるいは医療費といった指標を挙げることができます。

当教室では、これから、社会からの様々な要請に応えられるようなフィールドを北海道で立ち上げ、教室員がそれぞれのバックグラウンドの特性を生かしながら研究活動を行えるようなシステム作りを進めていきます。 

また、既に病気を抱えている方々を対象とした臨床研究が適切に行われ、その成果により日本人を対象とした疾病の治療・悪化予防に資するエビデンスが構築されていくことは重要です。臨床研究立案・実施・解析にかかる支援、ならびに人を対象として適切に研究を行うためのELSI(倫理的、法的、社会的諸問題)に関する支援も当教室の使命の一つです。上記疫学研究を行う中で臨床の先生方と協同するのはもちろん、臨床現場の疑問に端を発する臨床研究に協力していきたいと考えています。

公衆衛生学の研究、そして実践活動には多くの人々の息の長い協力が必要です。また、大学の研究室内に閉じこもっていては何もできません。そのため、行政の現場、産業衛生の現場など、多くの場所に出かけ、コミュニケーションを図りながら研究を行うとともに、その結果を社会に還元することを重視します。 

当教室では、このように多くの事項について多面的に検討し研究を進めるために、多彩な人材を求めています。医師、保健師、看護師、薬剤師、理学療法士など医療系職種はもちろん、管理栄養士、臨床心理士や社会福祉士などの専門職種、社会学、法・経済学など様々な領域との協同こそが重要です。

一緒に研究を行いたいと考える皆さんの参加を心より歓迎いたします。

(2012年7月)

所在地

〒060-8638
札幌市北区北15条西7丁目北海道大学医学部中棟2F
TEL:011-706-5068(事務室)
FAX:011-706-7805