ビタミンDの摂取量と脳卒中および虚血性心疾患死亡リスクの関連について

Sheerah Hytham A


ビタミンDが循環器の健康を保つために重要であるというエビデンスが欧米を中心に増えてきていますが、ヒトの集団を対象とする疫学研究の結果は一致しておらず、また日本人での調査はありません。そこで、JACC Studyのデータを用い、ビタミンDの摂取量と脳卒中および虚血性心疾患死亡リスクとの関連を検討し、専門誌(Stroke 2018)に報告しました。ここでは、その概要を紹介します。栄養調査に参加した40~79歳58,646人の方々を平均19.3年追跡したところ、1514人が脳卒中で、702人が虚血性心疾患で、それぞれ亡くなりました。


ビタミンD摂取の上昇は脳卒中および虚血性心疾患死亡リスク低下と関連


 ビタミンD摂取を4等分位に分け、脳卒中および虚血性心疾患死亡の関連を検討しました。年齢、性別、喫煙、飲酒、身体活動、高血圧と糖尿病の既往歴、マルチビタミン補給、炭水化物、肉摂取、カルシウム、ナトリウム、カリウムおよび飽和脂肪酸摂取のカロリー調整、肥満度(body mass index (BMI))など関連する要因を統計学的に調整し、ビタミンD摂取が最も低いグループを基準としたところ、ビタミンD摂取が下から3番目のグループから全脳卒中、実質内出血の死亡リスクが統計学的に有意に低下していました(図1)。





最後に


 この研究ではビタミンDの摂取が循環器疾患死亡リスクに影響することを示しました。

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