JACC Studyとは
 
悪性新生物(がん)による死亡は、数、率ともに年々増加しており、適切な治療法とともに予防法を確立することが求められています。
昭和40年に開始された平山研究(がんと生活習慣の関連を調査研究した大規模なコホート研究)では、野菜を毎日食べることががん予防に重要なこと、自分がタバコを吸わなくても周囲の人のタバコの煙でも害があること、などがわかり、日々の生活習慣を考える上で重要な情報が数多く提供されました。がんの発生原因や予防方法を検討するには、細胞や動物レベルで行われる実験室内の研究は重要です。

 しかし、異なる場所で異なる生活を営んでいる人で、どのような生活習慣の下にどのようなことが起きるのかを確認するには、多くの人のデータを集めて調べることが必要です。1980年代の終わりごろ、日本人の社会経済状況ならびに生活習慣は平山研究が行われたころと比べ大きく変化してきたことから、新たながん対策の検討が求められていました。そのため、がんの発生率・死亡率を勘案して一般住民10万人を10年間追跡するコホート研究が企画されました。

 JACC Studyと呼ばれるこの研究は、文部科学省(当時文部省)の科学研究費の助成を受け、青木國雄名古屋大学教授(当時)を中心に、多施設が協力して開始されました。このコホート研究は、約12万人の一般の方々の協力を得て、最近の日本人の生活習慣ががんとどのように関連しているかを明らかにすることを目的としています。この研究の成果は、対象者の方々に直ちに反映されるものではありませんが、生活習慣などと病気、特にがんとの関連を明らかにし、人々の健康維持向上に活かしていきたいと考えています。


文部科学省科学研究費
大規模コホート研究(JACC Study)
研究代表者
玉腰暁子(北海道大学大学院医学研究科予防医学講座公衆衛生学分野)


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