子供の数と死亡の関係

坂内文男


 私達は1988年から1990年にかけて、全国45か所で11万人以上の方に御協力をいただき生活習慣に関するアンケート調査を行いました。そして、約15年後の2003年末まで観察を行い、調査地区と年齢を調整し、婚姻状態・子供の数と死亡の関連を調べました。なお、観察期間中に死亡は17,404例ありました。詳しい結果はAsian Pacific Journal of Cancer Prevention 誌(2007年8巻Supplement, 123-128ページ)に掲載されています。

 婚姻状態との関連については別にまとめられていますので、ここでは結果を男女別に、子供の数と全死亡、がんによる死亡、虚血性心疾患、脳血管疾患による死亡の関連について、問いQuestion &回答 Answer形式で示します。


Q1:男性は子供の数と死亡に関連がみられましたか。

 A:男性では、子供の数が1人から3人いる方と比較して、子供がいない場合と4人以上いる場合で全死亡のリスクが上昇するという関連がみられました。また、4人以上いる場合は脳血管疾患による死亡とも関連がみられました。なお、子供の数とがん死亡、虚血性心疾患死亡との間には関連がみられませんでした。


Q2:女性では子供の数と死亡の関連はどうでしたでしょうか。

 A:女性でも、子供の数が1人から3人いる方と比較して、子供がいない場合と4人以上いる場合には全死亡リスクが上昇していました。また、これらの場合は脳血管疾患による死亡とも関連がみられました。さらに、子供がいないことは虚血性心疾患による死亡とも関連がみられました。

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